外国人が日本に住み続けるためには、永住と帰化という選択肢があります。

「永住」とは

まず、「永住」とは、外国人の在留資格を「永住者」の区分にすることをいいます。

在留資格が「永住者」となることで、外国人は在留期間を制限されることなく、日本に住み続けることができるようになります。

永住者となっても、日本の国籍を取得したわけではありません。

そのため、原則として選挙権や被選挙権はなく、公務員になることもできません。

「帰化」とは

そして、「帰化」とは、国籍そのものを日本国籍とすることをいいます。

日本では、国籍は一つしか認められていないため、日本に帰化したら、今持っている国籍を放棄することとなります。

帰化すると、国籍上日本人となるため、ビザの更新や届出はなくなります。

また、日本人と同様に、選挙権や被選挙権を持つことができ、就労についても制限がなく、どんな仕事にも就くことができます。

帰化のメリット

帰化のメリットとしては、以下のことが挙げられます。

①日本人の名前を持つことができる

②日本の戸籍を持つことができる

③在留資格に関わる煩雑な手続きから解放される

④参政権が得られる

⑤銀行の融資が受けやすくなる

このように、帰化にはメリットが多いのですが、日本人となるために、永住と比べて要件が厳格です。